MiST-second edition- 感想
★あらすじ
美しい自然の大地が織り成す、乙女達との淡い恋の物語。
ひっそりと身を置く小さな民宿
山地に伝わる忌まわしい民間伝承
そして忘れ去られていた記憶の数々
★感想
この作品は2001年に同人ソフトとして発表したものに修正を加えて商品化したものらしいです。
この作品は3ルートに別れています。
大まかには同じ内容で後半、個別ルートでお話が変わっています。
学生の男女6人が北陸地方の山奥の民宿に泊まりに行く話。
前半はほのぼの進んでいきます。
後半になり個別ルートに入り雰囲気は重めになっていく感じではありました。
あらすじにある民間伝承はルートにより違い、吸血鬼の伝承や金塊の伝承などでした、
それがこの宿の近くにある廃村になった理由にも繋がっているそう。
個人的にはこの廃村での話を読みたかった気はします……。(廃墟とかが好きだからですが)
どのルートでも言えることではありましたが、身近にいるからこそその人の想いとかを見失いがちになるなぁということ。
近くて当たり前で見えなかったり、逆に近いからこそ切り出せなかったりと。
でも、そういうのを言わずに来てしまうと後悔する時もあったりするのだと感じました。
人生何があるか分からないからこそ、そういう気持ちを大切にしたくなる1作でした。
あとは誰しもが大なり小なり悩みというかそういう類のものを抱えてるというのもこの作品を通じて感じたことでもありました。
が、いささか展開が少し急な部分もあったのでもう少し丁寧に書かれていれば尚良かったかなと。
P.S.
優香は大病を患っていた。
瑠美は施設に入っていて2週間戻ってなくてふらふらしていた。
普段から仲良かったのに初めてこの時知った感じなのはちょっとびっくりではありました……。