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エロゲは酒の如し

エロゲ、美少女ゲー、ノベルゲーの感想書きます

初夜献上 感想


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★あらすじ

 


始まりは、一通の手紙だった。
聞き覚えのない差出人、そして嫌に丁寧な文体。
それは、祖父の急病を知らせていた。

ずっと連絡を絶っていた祖父。
顔すら思い出せない、縁遠い存在であったが、
しかし荷物をまとめ、帰郷することとなる。

地図を便りに、辿り着いた先は、山間の小さな集落だった。
祖父は病状が安定しておらず、すぐには会うことが出来ない。
その身を案じつつ、しばらく滞在することになる。

そこで出会ったのは、数人の女性だった。
集落全体に漂う、どこか不穏な空気。
それを感じながらも、彼女達と心を通わせていく。

やがて訪れる、祖父の死。
そして主人公は、自分の呼ばれた訳、そして、
集落にただよう不穏の理由を知ることとなる。
主人公と、そしてかつて心を届かせあった女性、
その行く末は―――。

 

 

★感想

 

祖父が倒れたと聞いて母の暮らしていた実家(母は亡くなってます)に帰省してそこで1~2週間位過ごす主人公。

 

原付で帰省していた主人公ですがとある家の前で事故ります。(急に飛び出た人と接触事故)

幸いにもその子は骨折ですみました。

主人公もその事故の際記憶を失っていて目が覚めたら見知らぬ天井という訳です。

そこは、主人公のいとこの家でした。

そこでお世話になるわけです。

 

帰省したものの中々祖父と面会させて貰えず時が来たらということでとりあえずのんびりする主人公。

 

その、のんびりパートが人によってはかったるく感じてしまうかもです。

ただ、のんびりパートでその町の住人達からの話で何かこの町について隠してるぽい発言がちょいちょい出てきます。

 

ほぼそういう感じの話が多く終盤でルートにより話が少し変わっていきます。

 

結果的にこの町の住人達が隠していたものなんですが『初夜権』について。

この町は昔、頭目によって好きな人と引き裂かれ恋人を殺害するようにされた挙句に頭目達により嬲られ沢山の望まれない子供たちが産まれたそうな。

そして頭目の血を引く子孫たちにその女性の憎しみが移り、初夜を迎える女性はその相手を憎しみにより殺してしまうというもの。

 

なので主人公の祖父はその初夜を迎える女性と交わり憎しみを払って(行為を終えると女性がこちらを襲ってくるので短刀で殺さない程度に刺すことをします)夫の元へ返す役割をになっていました。

が、その祖父が亡くなりそうということでその血を継いでる主人公が呼ばれたのでした。

 

ちなみに、主人公の母親は祖父との初夜権を行った際にできた子でありました。

 

これが終盤にわかり、各ルートにより終わり方が違うという感じです。

頭目が〜という話は恐らくメインヒロインである比咩の話でのみ語られます。

それ以外の話は初夜権について軽く説明と母との関係のみが語られます。

 

 

 

各エンドについての概要と感想。

 

バットエンド

ヒロイン達と初夜権を行使して主人公は以前の祖父の立ち位置になって終わる感じです。

まあ素直に町の風習に習った感じでした。

 

葉花さんエンド

主人公の従姉弟であり、この町の医師の婚約者。

祖父が倒れたと理由もありますが、結構目前ということで町の風習により主人公に初夜権を行使してもらい憎しみを払ってもらうという感じであります。

ちなみにどのルートでも葉花さんに対して初夜権は行使します。

 

初夜権を行使したあと主人公は自分の元々暮らしてた町に戻り、無事初夜権を終え葉花さんも亡くならずに済む。

 

綺麗には終わった印象ではあったのですが主人公は果たして本当にそれでも良かったのかなぁとか思ったり。

あの感じだと主人公は初夜権のことはもちろん葉花さんのこともずっと引きずって過ごすだろうなと思うのと、今後のあの町での初夜権の行使はどうするのかなと。

恐らく個人的な想像ではあるけれど、主人公はもうあの町には戻らないように思う。

なんともやるせない終わり方だった(いい意味で)

 

千鳥エンド

葉花さんとの初夜権行使の所までは基本的に同じ。

共通では千鳥とよく絡む話にはなってます。

葉花さんとの初夜権行使後に千鳥にも嫌々ながらも迫ろうとする。

びっくりして拒否しかける千鳥。

しかし、どうしてそういう事しようとしたのか聞きただし初夜権について主人公が説明する。

 

千鳥と主人公は全てを受け入れ2人でこの悪しき文化を乗り越えて行こうという感じです。

 

真っ先に感じたのは幸せなエンドなようで実は一番バットエンドに感じたルートでした。

受け入れたとはいえ、何となく一緒にいるだけで逃避エンドのようにも感じた。

恐らく次の初夜権行使する際は本当に大丈夫なのかなと思う。

また今回のようになるのではないかと俺は思ったのでバットエンドのように感じた。

 

 

・比咩ルート

このルートも基本的には葉花さんルートと同じ。

その行使後を比咩に見られ、事情を説明する。

そして上記した頭目のお話がされ、初夜権についてここで具体的にわかる。

長いことこの初夜権の風習があり苦しめられてきたのがわかる。

元々は頭目が悪いのは間違いないけれど今現在まで続くとなると現代人にとってはキツいなぁとは思うけれどそれ程にまでその女性も苦しんだことの表れだとも思いいたたまれない思いでした。

 

そして主人公と比咩はお互いを愛していてそれは初夜権について知ったあとも変わらずにいた。何となくこの二人の関係性は初夜権の始まりとなった女性と男性の関係性とも似てるなと。(絆の強さ的に)

主人公と比咩はこの初夜権は自分達で終わらせなければならないということで比咩に自分を刺すように言う。

亡くなっても自分は比咩の心の中に生き続けるからと。

そして比咩は主人公を刺して終わる。

形見として主人公の乗っていた原付を大事に持っている比咩。

その原付を押してるところに主人公が現れる。

 

比咩はそれに驚いて終わる。

 

この最後の主人公は無事怪我が治り生還したのかはたまた比咩が見た幻覚なのか。

個人的には生還した方に思いたいけれど、何となく幻覚なのかなとか感じたりした。

具体的になぜと言われると難しいけれど……。

 

 

総評

比咩ルートがあるのとないのとではだいぶ印象が変わるかなと

共通はすこし長いようにも感じましたが個人的には楽しめた1作でした。