★あらすじ
麗らかな春の日差しの公園。咲き誇る木々が作り出す木漏れ日の下に、俺と彼女が佇むベンチがあった。
眼前に溢れる美しい桃色の桜の花弁達は、俺の瞳に映り腐色を起こして薄暗いセピア色へと変貌する。
俺の瞳は色彩を捕える力が皆無だった。
俺の名は葛原浩二。俺は生まれてから今日に至るまで、薄暗いセピア色の世界を見ながら人生を歩んでいる。
俺の横にいるのは幼なじみで、安倍沙織という。彼女は護国鹿嶋神宮の巫女で、そして現在は俺の恋人である。優しく清楚で、料理好きで面倒見の良い、俺にはもったいないくらいの女性だ。
今日から俺は、『お嬢様校』として有名な姫ヶ原女学院に、数学の教師として就任することになった。
歴史と伝統で厳粛に形作られた学校で、俺が担任として割り当てられたのは、問題児を集めたクラスだった。そのクラスの生徒は全部で3人しかいない。
学校の責任転嫁のやり方に憤慨しながらも、俺は与えられた3人の女性達の待つ教室へと向かった。
だが、俺が待っていたのは、誰もいない教室とポツンと忘れ去られたように置いてある机が3つだけだった。
★感想
まずは一言。
面白かった。
ずっと気になっていた作品ではあったものの中々見つけられなかった作品でした。
大元の話は日本神話とクトゥルフを混ぜたお話が根幹にあります。
なので冒頭はその話から始まり、何かと戦う巫女さん達の描写となっています。
そこから主人公目線の話が始まっていきます。
大まかな話はあらすじにある通り。
1人ずつ攻略していきエピローグに入る。
エピローグだと主人公の生い立ちやその後の展開等が描かれ綺麗に纏まっているようにも感じました。
雰囲気や音楽が中々よく、Craftworkのエリーゼぽい雰囲気?
あとこの主人公のカットイン?かっこいい
各ヒロインのルートはそれぞれの生徒の話にはなるもののちょこちょこ謎が出たりします。
何か主人公に謎があるというか。
それをエピローグで回収するわけですがまぁプレイしてれば何となくそうよなって思う。
分かりやすシナリオではあったものの光るものを色々感じた作品でありました。
ちなみにこの子のこの表情すごく好きです