動物界 感想

あらすじ
近未来。原因不明の突然変異により、人間の身体が徐々に動物と化していく奇病が蔓延していた。さまざまな種類の“新生物”は凶暴性を持つため施設で隔離されており、フランソワの妻ラナもそのひとりだった。ある日、新生物たちの移送中に事故が起こり、彼らが野に放たれてしまう。フランソワと16歳の息子エミールは行方不明となったラナを捜すが、次第にエミールの身体に変化が起こり始める。
感想
まずは特に怖い映画ではございませんのでホラーが苦手な方でも安心して見れます。
めっっちゃいい映画。
いやぁ後半もう俺の涙腺が崩壊です。
あと心がギュッとなった。
主に息子エミール目線でお話が進んでいくのですが、最初こそは『人間目線』で話が進んでいくわけです。
あらすじにもある通り身体が動物に変化していってしまう奇病の為に見た目に変化が出てきてしまうわけです。
もちろん急に動物になる訳ではなく徐々に変化していく。
新天地の学校にてもこの病気に対する考え方が違う人がいる。大きく分けると共存出来ないかというタイプと人間の驚異となるから隔離し駆除してしまおうタイプ。
幸いにもエミールの親父は共存出来ないかタイプ。
体育の授業を受け、綱引きをるタイミングでエミールは力が人間よりも強いことに気づきそこからちょっとずつ変化していくんです。
最初こそは人間目線で話が進んでいきますが、病気になることでそちら側からの目線にもなるわけです。
話途中で鳥に変化していたフィックス(後程名前がわかる)は『人間』のエミールに攻撃するのですが中盤以降すごく親密になっていくのです。
そうやって病気になり動物達に変わってしまった人達を見ていくと人間に危害を加えようとしない方々もいるわけです。
ひっそりと森の中でみんなで過ごしていたり。
そこを人間が攻撃して迫害していく。
勿論、人間側の気持ちも分からなくは無い。
この病気自体未知のものということもあるし、単純に動物に変化してるのでパワーも動物並なので意志を持って攻撃されたら脅威だし。
けど、森の中で特に人間側に出てきてもいない動物達を脅威だからといって迫害していくのはなんか個人的に違うと感じたり心が痛い思い出した。
物語終盤で主人公は動物に変化しきってしまった母と会うことが出来るのですがやはり分かるものなのですね、もう目が完全に息子に会えた目だったし優しかった。(書きながら思い出し涙腺が…)
最後、息子は警察に保護されるのですが(まだ見た目は人間よりなので)途中で警官の1人に勘づかれ父と逃げるのですがマジでいい親父過ぎてそこでも涙腺が…
最後の最後で息子を森の中で逃がすわけです。(ちなみに息子は狼です)
その最後の親父の顔。
そりゃ愛する妻と息子が動物になる奇病に犯されるのでも辛いだろうに過激な人間からは追われ殺されるかもしれない、一緒に過ごせないとか思うと本当に本当に辛いと思う。
でもあれが精一杯の愛する者に対してできることなんだなとも思う。
まじいい映画です