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エロゲは酒の如し

エロゲ、美少女ゲー、ノベルゲーの感想書きます

ニルハナ 感想


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秘密の館で淫辱しませんか?


旅行先で出会った謎の少女ユウ。
ユウの依頼で住み込むことになった館にいる、
ユウと同じ面影を持つ少女ナミダ。
館の最奥にいるというマユという少女。
現在と過去が交差する世界の中で、
主人公・宮森タツヤの精神状態は急転落下してゆく。
過去のフラッシュバックに襲われ、覚えのない異国の風景を悪夢として見せつけられる。
自分の夢が、感情が覗かれている。
誰か過去を、想いを見せつけられている。
少女は囁く。


-堕ちてみませんか?
-もっともっと、
-絶望の底を抜けるくらい深いところに……。


咲かない花は罪ですか?

 

 


感想


 ゆにっとちーずさんの最終作品『ニルハナ』。
このゲームは自分なりにテーマを考えてもらいたい作品でした。


 俺がこの作品に思ったテーマは『幸せと生の美しさ』でした。
この作品に出てくる女性キャラクターは何かしら心を病んでおり、男性キャラはひねくれた性格をしております。


 過去に主人公が付き合ってた女の子も心を病んでおり自傷行為などをするような子で主人公はその子を好いていた。
その元彼女(名前はカスリ:以後カスリといいます)
も主人公のことを好いてはいたものの心のどこかで主人公のことを信じられないでいた。


 好きあっていたけどどこか噛み合わず、本当の幸せをつかめずにいた中カスリは事故により亡くなってしまう。
 そして心の中にカスリが残り続ける主人公。


 その後、生きる目標も何も無くダラダラ生きる主人公とユウと出会うことになる。
そしてユウにある館の調査を頼まれ行くことに。
ユウと接していくうちに恋に落ちていく。


 その館には主のリュウヤとお手伝いのナミダ、リュウヤの妹のマユ、この館にお世話になってるテマリとクレハル。


 この中で生活していく中でこの館に住む人達の闇と欲望を目撃していく。


 この館の主、リュウヤと妹(マユ:以後マユと呼ぶ)も壮絶な過去があった。
リュウヤは親を亡くして遠い親戚に預けられる。
そして後に種違いの妹がいることが分かり、一緒に暮らすことになる。
この引き取ってくれた親代わりの女性は私娼みたいな感じで稼いでいて子の前でおっぱじめたりしていた。


 そしてある時に妹を苦しめていた元父親が乗り込んできてマユを襲おうとしてそれを阻止しようとガラス製の灰皿でその元父親を〇してしまう。


 すぐにリュウヤは逃げてしまい、マユは捨てられたと思い憎む。
数年後、マユと会うものの恨み言を言われ続けある外国で知り合いがやってる施設に3ヶ月過ごさせる。
そこでマユは施設の男性と恋に落ちるものの3ヶ月経ちリュウヤに連れ戻される。


 そのマユが預けられてる3ヶ月の間にまた色々な国にいってたリュウヤはとある生き神の話を聞き、そこに赴くことに。(これが冒頭に出てきた昔話?のやつ)
そこで生き神は呪いを受けていて不老不死だという。


 性行為をすると呪いが移ると聞きリュウヤはその呪いに興味を持ち、自分にその呪いを移してもらった。


 妹を施設から引き取り一緒に暮らすようになるが相変わらず恨み言を言われ続けるなかこの呪いの話をして、マユと性行為をする。
 
 本来であれば性行為した相手に呪いは移り、子をなすことは出来ない。
最初のうちは確かに呪いの通りだったのだがしばらく性行為を続ける生活していったら子供を授かった。
 呪いは受け継がれなかったのかと思った2人だか結局その子は死産であった。


 これを呪いだと思うマユ。
そして生きていく中で怪我などが瞬く間に治ったり人間の治癒能力を超えたことなどにより不老不死になったと悟る。


絶望をするマユ。


 そして色々ありカスリと出会うものの前述したように事故でカスリが亡くなってしまい、その後に施設を開きマユを幸せにするために(呪いの影響で)他人の不幸などを集めていた。


 そこに主人公が来たというもの。


 主人公とカスリ、リュウヤとマユは対のように俺は感じた。
が、主人公サイドは幸せをずっと追ってきたものの幸せを掴めないでいたのに対してリュウヤサイドは完璧に幸せを掴めてはいなかったものの少しずつ幸せを掴んでいたように思う。
 
 しかし、ユウと出会いこの館に潜入して過去のフラッシュバックをしたりリュウヤの過去を見ることで主人公の気持ちに変化が出てきたのだと思う。


 過去に囚われすぎても幸せにはなれず、相手を強く強く思いすぎても苦しくなる。
そういったことを感じ取ったのだと思う。


 そしてSwan Songに出てくるワンフレーズ


「醜くても、愚かでも、誰だって人間は素晴らしいです。幸福じゃなくても、間違いだらけだとしても、人の一生は素晴らしいです。」


と言うフレーズがしっくり来ました。


 ここに出てくるキャラクター達は心を病んでいたり、ひねくれた性格をしてたりするものの皆『幸せ』を求めて生きていた。
そして皆の生き様は美しいものであったとも思う。


いい作品でした!