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エロゲは酒の如し

エロゲ、美少女ゲー、ノベルゲーの感想書きます

続・青異薔薇 感想考察


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★あらすじ

「誰……だ……?」

 

「我らを……私を……眠りから呼び覚まそうとする、貴様は一体……?」

 

“aoibara” ZONE IS OVER

WE ARE NOW RISING INTO ZONE

BE ON YOUR GUARD!

 

私たちの戦いはこれからだ!

 

★感想考察

 

いきなり考察から

 

続・青異薔薇の冒頭にこのような文が出ます


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まずは1992年のエロゲ業界について

 

1992年に発売されたアダルトゲームは、130本前後はあるようです。
数字的には前年との比較では横ばいか、やや増ってところでしょうか。
前年末に生じた沙織事件の影響で、アダルトゲームは最大の危機に陥ることになります。

 

主にシナリオ面の方向性で業界を引っ張ってきたアイデスはここで方針を変更せざるを得ず、様々な方向を模索しだします。一方で、アイデスと異なる方向で進化を遂げていき年末に話題を独占したのがエルフでした。

 

『177』が国会で議論の中に登場しただけでなく、その後も別のゲームが条例にひっかかったり万引きがあったり大なり小なり事件はあったわけで、業界関係者自身も規制の必要性は既に感じていました。

 

そこにきて沙織事件ではゲームの発売元であるキララやジャストの家宅捜索にまで発展し、逮捕者まで出てしまったのです。
その時点ではパソ協により18禁シールを貼る程度の対応だったのですが、92年7月にガイナックスのゲームが宮崎で有害図書指定されたこともあり、ソフ倫の発足に至ったわけです。

 

ここで重要なのは一連の動きによって一部でエロを自粛せざるをえない状況に陥ったということです。全般的に見ても、92年はもっともアダルトゲームにおけるエロが薄くなった時期かもしれません。

 

ということもあり、エロゲ業界的に以前にも増して日の目を浴びるということはなくなってきてた状況ではあります。

 

だからこそ青異薔薇が自らの意思で外に出た時は夜イコール闇だったのかもしれません。

 

そんな闇こそお似合いな業界がエロゲだったのかもしれません。

その事に絶望と喪失感を感じたのでしょう

日の目を浴びるには自分の出演したい作品とはまた違う所に行かなくてはならず自分の意思とは遠いところにある。

その事を思い知らされてしまった。

 

そして青異薔薇はユーザーや製作者達の期待に応えられるだろうかと恐れて逃げ出してしまった。

 

もしかしたら物好きが意気と志を汲んで甲斐甲斐しく世話を焼いて花咲かせてくれるかもしれないと、やるだけやって終幕(エンディング)を迎えられたのだという歓びに身を浸して歩みを止めて。

最後の最後でわかった風を装って他人に自らの命運を委ねてしまっていたと。

 

その事に気づき自分を奮い立たたせる

抗ってやるのだと衝動のままに

ただ今は目の前の現実を受け入れることしか出来ない

 

そして自ら多少の光にでもしがみつき、自分の意思で作品に出演していきたいと。

そうした中でこういう不況の中でも輝くお話やキャラクターがいることも知る。

 

そして逃げないことを決意する青異薔薇

日の目を見るために

渾身の1発を地面に打つ青異薔薇
恐らくここでようやく自分の意思で動き始めたのでしょう。

これは多少の全身でしかないかもしれないが色んなものを吸収して作り上げたもの。

 

そうして青異薔薇はそこから日の目を浴びることになる。(恐らくHAINゲーではりとる†びっちが一応初出演?)

そしてここから黎明が始まる

92年以降色んな名作が出始める
なのでエロゲが初めてでたのは82年と仮定して10年は経っているけれどこれからが本番だという意味だと思う

 

そして焼き付けるような痛みを感じる

以前は恐れていたもの。

恐らく批判もあったことでしょう
だけどそれを受け止める覚悟も出来ている。

そして世へ咲き誇ってやると決意する

 

自分自身のために

 

そしてこのようなシーンになる



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Hello wold

ようこそ原野へなのかな?
Woldは起伏のなだらかな原野、またはキバナモクセイソウらしい

この原野から色々な作品やキャラクター達が生まれてきて色々な花を咲かせるということなのでしょうか。

OKを押すとワーッと歓喜の声が上がります。

それはユーザー達の歓びだと感じました。

 

そしてエンドロールに入ります。

エンディングで各HAINゲーのキャラ達が出てきて少しセリフを言う

物語はここから始まったというきもする

 

 

最後に青異薔薇の胸にヒビ入る

そして朝に恵美先生と会う

青異薔薇が咲き誇っているのを恵美先生が見つけるわけです。
それを見て貪欲に生きていこうとしていたのが見て取れたらしい

 

無作為に無節操にグロテスクに次々へと枯れては咲いてを繰り返してる

というのはジャンル問わず色んな作品に出続け、一つの作品の人気がなくなったらまた新しい所へと言った感じで出演しているのだと思う

 

恵美先生が手を差し伸べるでもなく、青異薔薇自信でこの業界での生存を勝ち取り物語を綴った

そして現在進行形

今なら青異薔薇の気持ちをへし折って作品への出演を辞めさせることも簡単

だけど何か可能性があるから世に花開かせるべきではと恵美先生は思う

 

それはかなたには出来なかったこと

人の為にあろうとするあまり己を見失ってしまい

君になら……

青異薔薇からメガネが出る

恐らく再び制作して欲しいという青異薔薇と、かなたからの願いなのだろう

 

恵美先生は試されているのかと思う

だとしたらありがた迷惑に対する精一杯の理解と虚勢を示した上で
これが私の答えだ

といいメガネを握りつぶす

そしてその血を青異薔薇に与える

そしてその握りつぶしたメガネをかける。

 

青異薔薇が自由を喰らえいと発言をして終わるわけです。

 

恐らく恵美先生はこの青異薔薇を世に送り出しそのキャラクターの意志を組んで再び制作活動へと進んでいくようにも感じた作品でした。