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エロゲは酒の如し

エロゲ、美少女ゲー、ノベルゲーの感想書きます

神樹の館 感想


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 ★あらすじ

主人公・工月秋成は大学生であり、卒業論文に必要な資料を探していた。大学の友人である四ツ谷麻子は、山奥にひっそりと立つ「神樹の館」という洋館を工月に紹介し、2人でそこへ赴くことになった。神樹の館にたどり着いた2人は、館をひとり管理するメイドの知里紫織に迎えられ、案内された書庫で資料を探し始める。

館の住人は紫織の他に3人いた。双子の少女、斎(いつき)と伊美(いみ)と姿を現さない館の主人である。

主人公と麻子は館に滞在することを決めるが、後に麻子は行方不明となってしまう。主人公は住人達に館に留まるよう説得される。2人は無事に館を出られるのだろうか。

 

 

 

 

★感想

 

この作品は各ヒロイン(4ルート)+竜胆ルートとなっており、竜胆ルートがTRUEになってます。

それぞれのルートが終わり次第竜胆ルートに入る感じです。

 

1番最初にやったのが双子ルートだったのですが、この双子の名前の伊美が『忌』由来という話だったり、ルビンの杯の杯は中心を境に2片で1つ。二人で支えあって生きる双子の有り方っていうのは結構個人的に印象に残っている話でした。

 

それぞれの話を読んでいくうちに次第にこの館の謎というか全容が見えていくようになります。

竜胆ルートで明かされる訳ではありますが、その途中にて4つの季節の間を行くわけですがその過程で各ヒロインとの別れみたいのがあるんです。

ここは「CROSS†CHANNEL」のラストの話を少し彷彿とさせるようなものではありました。

 

ちなみに、この館ができるきっかけというのはこういう感じである

 

遠い遠い昔、飢えて疲れ果てた母親とその腕の中の赤子が竜胆の宿る神樹に憩いを求めた。
子供を残して川に食物を求めた母親はそこで息絶えて、その屍を食らったのが真口の大神だった。
狼はそれによって母の願いを取り入れて赤子の下へ辿り着くが、赤子は既に危篤状態だった。
赤子が絶命するまでの二晩の間、竜胆は赤子が泣きやむようにとあやすうちにその子に情が移ってしまう。
赤子は、絶息する寸前にあらん限りの願いを込めて、自分を抱き上げてくれる腕、自分を守ってくれる誰かを求めた。
その願いが竜胆を神樹に縛り付けて、館を成立させたのである。

 

というのがラストでわかるのですが、母の想いや竜胆の想いなどでこの赤子が寂しい思いをしないようにという想いで作り上げ、その想いに惹きよせられるように人が集まったりしたのかなぁと思ったり。

そして番犬は赤子に万一危ない目に合わせないためのものなのかなとも。

優しくも哀しくもあるいい作品だったなぁなんて思っています