Treating2U 感想
★あらすじ
だから、この歌を……
……キミに届けたい。
俺の名前は堤 伊之助
コンビニバイトで生計を立てながらミュージシャンを目指す23歳だ。
そんな俺が少し重い風邪をひいたのが事の始まり。
俺は知り合いに病院に担ぎ込まれ、その中をたらい回しになった。
「君、今日から入院したまえ」
の一言で入院代決定
人生何があるか分かりません。
そんなわけで始まった俺の入院生活。
当初退屈なだけかと思われたその生活も意外なほど色んなことがあるわけで
小さなボウズに懐かれてみたり
噂好きな婆さんにいじめられてみたり。
もちろんそんなことばかりではなく、看護婦さんや入院中の女の子、ボウズの母さんや、他の患者さんの見舞いに来てる女の子とかと仲良くなってみたり。
うん、つらきことばかりじゃない
確かにそれなりにたのしんでるよ、その生活も
でもな、俺は歌いたいんだ
立ち止まってる時間なんてないんだって
いい加減早く俺を退院させろ!!
★感想
まず伊之助の人の良さがよく出てるこの作品。
めっちゃいい人です。
だからこそこのゲームが成り立ってるというか、この作品が優しさに包まれている理由でもあるし、色んな人に慕われるわけです。
病院が舞台ということもあってほぼ病院内でお話は進んでいきます。
その中で看護婦さんや仲良くなった患者さんや来院者とかと過ごしていきます。
入院中の方はもちろんではあるけれど登場人物全員何かしら抱えてるものがあって、それを伊之助を通して前向きに進んでいきます。
作中で伊之助は『俺は自分の無力さに気づいた』とあるけれど、俺自身そんなことはないと思う。
彼自身のその優しさや明るさなどで皆の心を解していくような役割があったように思う。(伊之助自身は意識してないし、気づいてないかも)
そういったとこに皆、惹かれていったのかなぁと思い、1プレイヤーとしても彼の魅力に惹かれていったようにも思います。
このタイトルである「Treating2U」。
直訳ではあるけれど「あなたを治療する」。
病院での治療という意味もあるけれど、伊之助自身がほかの人たちの心の治療もしていたのかなとも思うし、このタイトルを冠した曲を皆にプレゼントしたのはグッと来ました。
心温まるいい1作でした!