響け偶像、祖国の歌よ。 感想･考察
あらすじ
愛する祖国は、平静の世と共に、終焉の時を迎えようとしている……
軍靴の音が鳴り響く世で、偶像たる歌姫たちは己が舞台での役割を演じようとするのか？
奇跡の歌姫、ヒナゲシが、 気高き白、エーデルワイスが、薔薇の名を継ぐもの、プリムローズが、命を眩く輝かせ、力の限り咲き誇る。
いきなさいーと、願いを込めて。
★感想･考察
この物語の粗筋は、争いが激化してるエロゲ業界で他の国(ブランド)に勝つ為に今、現役で尚且つ超人気キャラ「ヒナゲシ」だけではこの先ずっと安泰という訳では無いということでヨーコの学校にいるエーデルワイスとプリムローズが次世代ヒロインとして選ばれるわけです。
が、この2人もまだ完全に準備が整っている訳では無い。
しかし、国としては完全ではなくてもある程度育っていればユーザーは新しいヒロインに目が向き、そして購入してくれると。
ヨーコ曰く「いいヒロインを育てたとしても、形だけ繕ったヒロインを出してもユーザーにはもう見分けも付かないだろう」
と言っている。
一方カラスとヒナゲシの会話で、ヒナゲシはエロゲ業界に(それ以外の業界も含まれている可能性はある)活気づいて欲しいと思っているがヨーコ自身、もう何をしてもダメと思い込んでるせいもあり2人を出そうとはしない。
そしてそうこうしている時にエーデルワイスはヒナゲシに促される感じで歌い始める。
そこからプリムローズもやる気を見せ始める。
ヨーコも佳苗とマリが飲んでいる所で佳苗とマリの過去の話を聞きヨーコなりに前向きになっていく。
そしてお披露目会では見事、ユーザーを沸かすことに成功。
しかしながら国としては不本意だったようであり、それを察したエーデルワイス一行は逃げる。
その途中でヨーコの発言で分かることもあるのだが結局エーデルワイスは「地雷」だったとの事。
もちろんいいキャラクター達は印象に残りますが地雷キャラというのもまた印象に残る。
ただエーデルワイスは、己のため、物語のためそして何よりヒロインの為にこのような行動をとり物語を切り開いていった。
という感じです。
そして思ったのが恐らくこの国(メーカー)でも考え方が違ったりするもので
ヨーコ：もうこの業界(もしくはメーカー)は衰退している(いずれはする)し、ユーザーも物語やヒロインの善し悪しが分からなくなってるから何しても無駄
カラス：衰退している(していくであろう)業界(もしくはメーカー)ではあるが諦めることなくいいものが出来ればまたきっと盛り上がる
どちらが正しいというのは難しいけれど1ユーザーとしてはこれからも色々なものに触れていきたいとは思う。
が、響け偶像ではないですが水仙花の主人公である光一が言っていた
この物語を読むちっぽけな俺がいる。
とても汚れた俺だ
ある時は清らかな世界を求めて他人の言葉を拒絶して
ある時は清らかな世界を求めて他人の言葉を鵜呑みにして
無節操に駆けずり回って
というのが頭に過ったりもしたり、甘えむではヒロインを簡単に捨て移ろうことを言われたりとしてますが、だからこそ1つ1つの作品やメーカーを大事にしていこうと改めてこの響け偶像をやった時に作品(ゲームの)舞台裏みたいな感じを見せてもらった時になおのこと思ったりもしました。
