屠殺の園 感想・考察
女装少年、フタナリ、男色(ソドミィ)・・・
ここは地の果て、最前線。
誰が呼んだか、屠殺の園。
★感想・考察
早速、感想・考察に入っていこうと思います。
「屠殺の園はエロゲ市場とそれを繰り広げる上でのジャンル(学園モノやホラー、鬱など)、そして史上拡大と目を向けられるジャンルを作るためにリョナやらケモナーやら倫理機構のタブーギリギリのジャンルを作り、その中で弄ばれるヒロイン
そしてこれからその世界に向かうであろうヒロイン達の物語か
この戦(エロゲ市場)はエロゲがこの世に出た時から始まってるぞと」
これが屠殺の園の伝えたかったことだと俺は思ってる。
上記の文にある
『 この戦(エロゲ市場)はエロゲごこの世に出た時から始まってる』
ということを推測したのが“ 四半世紀の戦い”というフレーズが出てくる。
屠殺の園の発売年が2007年、ここから25年前となると1982年になる。
日本で初めてエロゲが出たのが1982年4月、〇栄から発売された『 ナイトライフ』と言われている。
ということよりエロゲが出てからヒロイン達の戦いが始まっていると思った。
★ヒロイン達の覚悟
ここの屠殺の園では次期ヒロインとして育てる育成学校だと俺は思っている。
そこでのヒロイン達の思いやユーザーの思惑だったりを抜粋してみました。
・「全ては何もかもは、相手さん方に委ねられてしまうんだよ」
これはどのようなジャンルに行ってどんなプレイさせられるかってこと。
どこに行くかは自分の意思もあるけど、その後は作り手やユーザーに委ねられるということだと思っている。
当然その時々の流行や、各々の好きなエロゲのジャンルが違う。
今の次期に求められてる話や話の作り手達によって屠殺の園からでたヒロイン達は行く作品が変わってしまうということ。
・くたばった連中達
このフレーズが出てくる。
恐らくこれはどちらかと言うとリョナや泣きゲーや鬱ゲーに多いかと思うけど、ヒロインが亡くなってしまうゲームがある。
それについて言及したワードだと思う。
屠殺の園の冒頭で
「目の前、薬指には指輪
見下ろす先には長蛇の列
ヒロインを筆頭に歩み進む
戦場送りの大行進
そのどれも、皆一様に輝いていて、
出会いの予感に胸高鳴らす。
純真の語られる悲劇だろうと、
陵辱に満ちた喜劇だろうと」
という文と共に始まるがこれらを含めると、これからようやく待ち焦がれたデビュー。
それがどのようなジャンルに行かされるにしても。
おそらくこの指輪は“主人公とヒロイン ”が結ばれるという意味での指輪だと思ってる。“ユーザーとヒロイン ”ではないと思う。
これは他のHAINさんのゲームをやって感じたことでもある。
そして、椿・シャム・カラス・ヨーコはそれぞれ作品の中で精一杯この無慈悲な世界に抗い続け、自分の物語を掲げて精一杯生きていくという覚悟もあったように思う。
どのようなイバラの道であったにしても。
それがせめてもの反逆、反抗、自分たちの意思の主張なのかなと。
そして最後にこのような選択肢が来ます。
「あなたはこの物語の続きをー」
⇩⇩⇩
中々、個人的には重い選択肢ではありました。
望むとした場合
確かにヒロイン達はこの世界に存在できてかつ、自分達の理想の物語を紡いで行くことも出来はするものの、プレイヤーやそれこそこの屠殺の園で話題に出ている市場などの傾向によって自分の理想とかけ離れ苦しむことも多いとは思う。
たまたま今回のキャラクター達は覚悟した上で前へ進みましたが苦しめることも間違いないのかなと。
望まないとした場合
そうした場合に関してはおそらく彼女らの苦しみや葛藤などからは解き放たれるとは思う。
が、そうすると覚悟して前へ進んで行こうとしたヒロイン達の意思や気持ちを無下にしてしまう恐れもある。
結局この選択肢はプレイヤーのエゴでしかないのかなぁなどと思ったりもしました。
こんな感じです。