巨乳魔王の敗北~勇者にヤられた魔族の女王と姫君~ 感想・考察
あらすじ
人類は、強大な力を誇る女――魔王によって支配され、家畜としての日々を過ごしていた。
そんな折 一人の勇者が現れ、並み居る魔物を打ち倒し、魔王と対峙する。
「よく来たな……この時を待ちわびていたぞ、勇者よ!」
「勇ましいのは結構だがよ、コイツの命がどうなっても構わねぇのかい♪」
しかし魔王は、ひとり娘――姫君を人質に取られてしまい、勇者の言いなりにならざるを得なくなってしまう。
かくして魔王とその娘である姫君は、外道な勇者の卑劣なクエストによって、
その身と心を踏み躙られることとなるのだった。
感想・考察
この話は自分の考えではありますが、力の持ったヒロイン(人気のある、あった)の世代交代のように感じとれた作品であった。
時代に伴うヒロインの移り変わりみたいな感じかと思う。
魔王は人気のあるヒロインであり、その娘のクレアはまだこの世に出ていないヒロイン。
母である魔王は出来れば娘には自分と同じような道を辿って欲しくないと思っているが、勇者はデビューをさせたがってるようにも思う。
そして、エロゲも(それ以外かもしれないが)色々な作品が出回り、ヒロイン達はその中で足掻きながら生きていき、力のある流通やユーザーなどに不本意ながらも従うしかないのかなぁとも思う。
恐らくではあるが、クレアが最初の方に魔王とは違って回復力などがなく、母である魔王に守られてきてたのもまだヒロインとしてデビューもしておらず傷つきやすいということなのだと思われる。
そして新たに力を与えられたヒロインがどのようにこれからヒロインとしてこの厳しく苦しい世界にてどう演じていくのか、どう生き残っていくのかというものでもあると思われる。
そして、エピローグにてクレアは勇者(恐らく流通等の人)に媚びへつらうというか自分から歩み寄っていく。
結局足掻いたところで上が居ないことには自分たちは生き残れないから自分達から歩み寄ろうということなのだろうか。
そしてクレアは勇者によって刺されてしまう。
勇者は恐らくヒロインの意思というものを感じられず舐めてるように思いこのような手を下したのだろう。
そういう長いものに巻かれるヒロイン達はきっとすぐに飽きられてしまうからだろう。
そして魔王が
飽食の末に放漫を極め感謝を忘れたその挙句に
というセリフがある。
エロゲのジャンルとそこに感謝を忘れたユーザーたちへってことで、今までのこの悪しき理を断ち切ったと言う意味にとらえた。
こんな感じでしょうか