なかない猫 感想

ある日主人公直樹は、忘れていた記憶を夢で見る。自分が義姉に促され両親を殺してしまう夢。それは、直樹を心の中に逃げ込ませるのに十分だった。

「心の傷」を持つヒロインたちと接するうちに直樹は様々な影響を受けていく。そんな直樹の前に現れたひとりの男に謎めいたことを聞かれる。はたして直樹は、ヒロインたちの「心の傷」と自分自身の「心の傷」を彼女たちと共に乗り越えていくことが出来るのだろうか。

★感想

 とある夜に、主人公と姉が近親相姦しているところを母親にバレて姉と別離させられそうになりますが、離ればなれになるのを承服できなかった姉が両親を半殺しにして、主人公に両親のとどめを刺させるまでがプロローグになっておりかなり掴みは良かったです。

 その後主人公は幼い時の記憶がなくそれを夢などを通して思い出していき、全ての真相がわかっていく感じです。
 お話のプロットはかなり王道ではあったもののどういう真相なのか気になってサクサク読めた作品でした。

 あやね、彩音、瑞美が話の根幹となっており他キャラクターはメインストーリーとはあまりかかわりはなかったように思います。

 結局、このお話の黒幕の動機はまぁあるあるであったし割かし誰が黒幕かはわかってしまいます。（動機は最後に明かされる）
黒幕は怪しい医者みたいな格好もしてて何か薬でとか思ってはいたがマインドコントロールで主人公の記憶を捏造していた感じでした。

 楽しめた1作でありました。