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エロゲは酒の如し

エロゲ、美少女ゲー、ノベルゲーの感想書きます

SEVEN~sympathy of fairys~


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ココロの中に棲む7つのココロ


主人公・神代寛人は六波羅大学の文学部哲学科に在籍する学生。
彼には〈幻視〉と呼ばれる力があり、他者の心情や感情を視覚的に捉えることができた。
だがその力を何かの力に役立ったことなどなく、
むしろ他者の心を垣間見てしまうことで彼は人間不信に陥っていた。
そんなある日、寛人は学内で不思議な少女を目撃する。 
彼の〈幻視〉には少女の背後に潜む7匹のおぞましい獣たちがはっきりと映っていた。
それらに怯えおののきつつも、寛人は少女に一目で心惹かれていた……
寛人が少女を見かけた次の日、学内で男の他殺死体が発見される。
現場には四葉のクローバー。


それは昨日見た少女が手にしていたものと同じだった。
少女と事件に何の関連が……そう考えた矢先、校舎から飛び出して寛人にぶつかってきたのは当の少女だった。


「助けて。追われてるの」


事態を何も把握しないまま、寛人は少女と関わることとなる。 
不思議な力を持つ青年と、不思議なものを背負う少女。
2人の夢想と現実と幻惑を移ろう旅が今、始まる。

 


★感想


 このゲームのテーマが「多重人格」と「七つの大罪」であり、なかなか他のエロゲでは見ないテーマであったと思う。


 あらすじにもある通り椎子には7個の性格があり、それぞれその人格の子を攻略していくと言うものである。


 話の進み方も七つの大罪を元に
地獄編→煉獄編→天国編
と進んでいき最後にもう一度、地獄編を見るという形を取っている。


 椎子が7個の人格になったというのは幼少期のトラウマからということであったが本当は既に亡くなっている椎子の父が(この父は心理学者)実験で椎子の幼少期に解離性同一性障害になりやすい暗示をかけてそのままその父が〇されてしまい暗示が解けぬまま椎子が育ったためにあるという。


 そしてその椎子の父がダンテの神曲が好きだったこともありなぞらえていたということもあり、椎子の7個の性格は、傲慢 強欲 嫉妬 怒り 色欲 食欲 怠惰の象徴であった。


 この性格の子達と親密になっていき、最後には本当の椎子と出会いというもの。

 


 結構しっかりと七つの大罪をテーマにしたエロゲをやったのは初めてでした。
解離性同一性障害の話などとちゃんと話に組み込まれていたので良かったと思う。


 地獄編、煉獄編と天国編で殺人犯は変わるもののその殺人犯の中にも七つの大罪の象徴と言える性格が織り込まれており、そこも良かったなぁと思いました。


 主人公は神曲で言うところのダンテの役割を担っていたのだと思う。


 主人公の幻視によってそれぞれ椎子の人格についての思いなども聞けてより椎子の中にいる人格の話などを聞くことによりどういう物を背負ってたかとより正確に深みが出ていました。


 結局7個目の性格の『ナナセ』が本来の椎子の性格であり、母を恨んでいたこともちゃんとわかった。


 ナナセの話を読み終え、最初からやり始めると椎子は自分を「椎子」と名乗り主人公と共にこの世界を旅に出るような終わり方をする。


 何となくさっぱりした終わり方ではあったものの、この後はきっと幸せに2人は過ごすのだろうなと思わせるような終わり方で良かったと思いました。


P.S.
 主人公の祖父母が亡くなってそこから寛人は幻視ができるのですがそのCGが雰囲気ありました。


 寛人の祖母が認知症で介護疲れをした祖父が心中してのCGです。


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