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エロゲは酒の如し

エロゲ、美少女ゲー、ノベルゲーの感想書きます

たんぽぽ 感想


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あらすじ 

苺ミルクより発売のたんぽぽ~Everything nice~今は『 私立さくらんぼ小学校』でお馴染みのみそおでんさんと苦魔鬼轟丸さんが手掛けた最後の商業作品。
  
『 誰にでも不幸はやってくる。ボランティアクラブに所属する主人公。クラブには幼なじみの2人、親友、それに先輩がいた。みんなで楽しいクラブ活動。でも……  それぞれに不幸は襲いかかる』
というもの。


  パッケージは普通のロリゲーぽい見た目してる。
個別ルート入るまでは昔懐かしい○学校を彷彿とさせる内容でほのぼのとしてるなぁという印象。
ちょっとかったるくなってきた自分もいた……
 でも個別に入るとビターな内容で面白い。


各ルート感想


琴宮くるみ
 主人公の家の蕎麦屋でお手伝いをし、福引券を貰いガラガラを回すのが年末の楽しみであった主人公とくるみ。
 その年もお手伝いをし福引券を主人公とくるみ10枚ずつ貰いガラガラを回すことに。
本来欲しいものはお互いに商品券。
主人公は計2000円分の商品券が当たる。
一方くるみは1等のペア旅行券を当てる。
その旅行券をくるみは両親に渡して、年始に夫婦水入らずの旅行に出ることに。
 が、その旅行中に両親が乗っていた列車が事故にあい亡くなってしまう。
くるみの両親は半ば駆け落ちのような形で結婚わしていたため親戚とは疎遠で引き取り手がおらず施設に入れられる。
 週に一度は主人公の家には来れるようなのだがくるみは主人公と会おうとしなかった。
くるみの実家にあった日記にはくるみの手書きでこう書いてあった。


『 私は冨夫が好きです。がお互いまだ子供のまま。甘えっぱなしではいけないと思うのでお互い1人で立てるようになるまで会えません』
 泣き崩れる冨夫。
そして中学卒業になりお互い少し大人になって出会い終わる。

 


  ★ざっとこんな感じのお話でした。結構細かく描写されてたからグッとくる部分だったり刺さる言葉があったりした。
子供ならではの葛藤があり、その子供が大人になる決断を決める覚悟だったりが伝わってなかなかに良かったと思う。


神楽坂のえる
 共通ルートは同じ。
クリスマスの時から親友のカーツとのえると冨夫でエッチをする。
これを期に何かにつけてエッチをする3人。
が、バレンタインの日にいつもの様に3人でエッチをしようとしてカーツとのえるとがキスをしてるところを見て主人公がモヤモヤしてしまう。(嫉妬だけど冨夫は気づいていない)
 そして不貞腐れる主人公、それを追っかけるのえる。
そこでケンカをしてしまい冨夫はのえるに『 やたらめったらエッチしやがって』と言ってしまいのえるは大泣きし、学校を休むようになる。
 その間にクラブの顧問の先生に相談してのえるの家へ向かい謝ろうとするがのえるから“帰って”と言われてしまい成すすべなく帰る冨夫。


 しばらくしのえるが登校するようになり表面は取り繕れるようになるのえるにカーツがエッチをしようというとのえるの表情が陰る。
 しかしそれに気づかないカーツに冨夫が腹を立て喧嘩をし3人の関係がギクシャクし始める。


そして喧嘩してる時に逃げて帰るのえるをカーツと冨夫が追っかける。
なんとか捕まえるも振り払われてしまう。


 その後心配になった冨夫はのえるの家に行きバスタブで自○を図ったのをみつける。
一命を取り留めたのえるのお見舞いに行った冨夫にのえるが言う。


『 私、子供が埋めない身体なんだって。大人になったら好きな人と結婚して子供を産んで幸せになるのが夢だった。もう生きてても』


それを聞いて何も言うことが出来なかった。
 そして後日退院したのえるに今までの想いを伝える。そして大人になり結婚して終わる。

 

 


  ★三角関係の冨夫の「嫉妬の感情」、カーツの「恋愛対象になってない悔しさ」、のえるの「気づいてもらえないつらさ」と「夢が叶わない絶望」が上手くかけてて結構重いなぁ思って見てた。
でもぶつかって前を希望を持って生きることを見せてもくれたかなと思う。
いいお話やったなあ……

 

 


桃香
 主人公が忘れ物を取りに学校に戻ると桃香のクラスの教室にて長身の男の人と抱き合ってるのを見るとこから話は始まる。


 後日また忘れ物を取りに行くとまた桃香の教室で例の男の人と次はいかがわしい行為をしてるのを見かける。
上履きを見る限りだと桃香と同じ学年の男の子らしい。
もしかしたら彼氏なのかなと思う。
けれど冨夫自身密かに桃香に思いを寄せているためやきもきとしており、電話でのえるにこのことを相談する。


  ノエル曰く、


「その人、大澤先輩だよ。桃香先輩と付き合ってるって噂なんだよね。知らなかったの?でも噂だし直接聞いてみたら?」


 そして桃香先輩に後日聞くことに。

が、付き合ってるとも付き合ってないとも言わず暗い表情のまま立ち去ってしまう。
追いかける冨夫。
桃香は自分の教室に入り、そこには大澤先輩もいた。


 そして大澤先輩と対面することになりそこから桃香に対する性的虐待が増え冨夫にも性的虐待も受けたりする。
どうすることも出来ず日にちばかりがたっていた。


 そんな時、帰りに桃香のの後ろについて帰っていたら施設に入っていくのを見かける。
そこの施設の女の子と知り合う。


 その子は余命10年と聞き衝撃を受ける冨夫であったがその子は「人間は誰しも○ぬ。それが早いか遅いかだけの差。問題は残された時間を如何に輝けるか」と言われ冨夫の考え方が変わる。


  そんな中、桃香先輩が何故ここに来てるのかを本人の口から聞くことに。
桃香先輩はいずれ“目が見えなくなってしまう”らしい。そしてそれを治すのにお金が必要になると。大澤先輩は大金持ちの家で手術費を出してくれることになっている。お金や権力があることをいいことに性的虐待を受けていたとの事。
 しかし、先程の女の子の言葉を聞いた冨夫は一緒に立ち向かうことにするが再び性的虐待を受けて心が折れてしまう桃香


何も出来なく再び悔しい思いをした冨夫。
桃香と一緒にその女の子のとこに相談しに行き喝をもらい立ち向かう覚悟を決め、大澤先輩との関係を断ち切り自分たちで資金を集めるという形で話は終わる。


 ★なんか瀬戸口さんの作品をちょっと彷彿とさせられたお話だったかな。
「残された時間で何が出来るか」、「その中でいかに素晴らしい(自分らしい)生き方ができるか」、言いなりばかりではダメだという事が強くつたわって俺すごく好きやったが結構エ○シーンが酷くてみるの辛かったのもあったな……


小川蛍
 塾帰りの冨夫が夜にふらついている蛍を見かけることから物語は始まる。
 
 最初は同じように塾帰りかと思っていた冨夫だったが様子が違うことに気づき話しかけるがなかなか理由を教えてもらえない。


 何回か夜に会い、ある日冨夫の家にこっそりと呼びお泊まりをする。
朝方になり蛍は家に帰るがその日の学校は欠席。
気になった冨夫は、蛍と同じクラスの桃香に蛍の家を聞き小川家に向かうことに。
 
 そこで見たのは蛍の母が熱したスプーンを蛍のあそこに押し当てるところだった。
冨夫は怖くなり固まるものの意を決して蛍の母にタックルし蛍を外に連れ出す。
そこで蛍に児童相談所に連絡するように言うが蛍は断る。
 しかし冨夫は納得出来ずこっそりと児童相談所に連絡し事情を話し、児童相談所は動いてくれたものの蛍のと母はそんなことは無いといい動けずにいた。
 その連絡を児童相談所から聞いた冨夫は再び蛍宅へ向かう。


 そこで見たのは椅子に縛られお尻を鞭で叩かれる蛍であった。
児童相談所が来たことに腹を立て「なぜ呼んだのか!私に恥をかかせたいのか!」と怒る母。
やはりここでも固まってしまう冨夫だが鞭で叩かれお尻からも血が出てしまっている蛍を見て、思わず「やめろ!」と叫んでしまい冨夫の存在に気づいた母が鞭で冨夫も叩かれてしまう。
 しかしながら無事外に救出し、蛍と話をして何故このようなことになったのかを聞くことになる。


 蛍の母が付き合って結婚した男性は理由まではわからないが蛍が産まれたと同時に捨ててしまう。
この頃から母は荒み蛍が幼い頃から虐待をしていたという。
 ある時に母が働いていた会社の男性と恋に落ち、結婚するものの彼の浮気が原因でさらに虐待が酷くなっていった。


という話だった。
 そして蛍自身そんな母を見捨てられずにはいたが冨夫の説得により児童相談所へ駆け込み無事引き取られ、母も自分のしてきたことを反省する。
というお話。

 

 


 ★ 結構この虐待描写だったりが生々しくて「重いなぁ」と思ってしまった……
ニュースなんかでも虐待の話とか聞くことがあるが故に1番個人的に身近な内容で来るものがあったかな……
 虐待する母の心理、それを受ける子供の心理なんかが上手く書けており、なかなかにブルーな気持ちにさせられるお話でした。
 
まとめ
 トータル的に結構面白い作品ではあったものの、ロリ・共通のギャグパート・暗い話となかなか人を選ぶ作品というのは間違いないかなと思う。