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エロゲは酒の如し

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夢の坂(再編集版) 感想


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あらすじ
※再編集版をプレイした為パッケージのあらすじ&ホームページが見つからなかった為にWikipediaのストーリーを引用させていただきます。

 


 「夢の坂」とは主人公、香西冥夜が学生寮から学校へ向かうまでの間にある坂道。
古い伝承によるとここには、かつて魔物が出没し怪異をもたらしたという。


 しかし、それは旅の侍と僧によって退治されたと伝えられている。そして今は廃墟となっている寺が、退治された魔物の弔いのために建てられたという。


 寺に上がるまでの階段は、108段あり、それは人間の「煩悩」の数あることから「煩悩階段」と呼ばれている。
この「夢の坂」と「煩悩階段」は未だに怪異が時々起こるとされていた。


 侍は、妖魔を倒した後に「坂」を去る。
去り際に「この坂にはいずれ再び魔物が現れる」と予言して。


 そして、この坂に侍の予言したとおりに再び妖魔が現れようとしていた。

 

 


★感想
 パッケージ版では起動が難しいが内容が面白いと言われていた本作を有志の方が手軽にプレイできるようにしてくれた「再編集版」をインストールしてプレイ。


 伝奇物ではあるがそれを通して登場人物達の暗い過去や現在と向き合いどう前に進んでいくかがしっかりと書かれた作品であったように思う。
笑えるとこもありシリアスなところではしっかりしまっていたように思う。


 本作の登場人物は割かし訳ありが多い。


・香西冥夜
頭もよく見た目もよくスポーツも出来るという万能なスペックを持っているが、彼の母は冥夜を出産する際に亡くなっており、有力な政治家の愛人たった。
父が愛人として囲った女性が不幸になったことと、幼い時にある種の性的虐待を受けたりもしていた。


・吹雪氷雨
彼女は、母が強姦された時に身篭った子。
そして結局母は氷雨を残し自殺してしまう。


・広瀬恭子
彼女の両親は仲が冷えきっており離婚寸前。


・福間
とある資産家と愛人との間に出来た子

 


と言った具合である。


 主人公も段々と色々な人と関わっていき「夢の坂」の伝承について皆で調べていく。
その中で主人公のトラウマなどが蘇ってきたりもする。


 周りに支えられそして時には周りを支えながら自分と向き合いながら日々を過ごし乗り越えていく。
 
 某ドラマでのとある教師が「人」という漢字は人と人が支え合ってという言葉がしっくり来たし、この夢の坂に出てくる魔物はある意味自分の自身のことなのではないだろうかと思ったりもした。

 


読み応えもあり中々面白い1作でした。