夜華の褥 感想
欲望に曝される彼女たちの歯車が今ゆっくりと廻り始める……
穢れ逝く身体、あらがう精神、欲情に玩ばれる
乙女達の行く末は
~時代の裏で、非合法に営業する遊郭『桜華楼』を舞台に「女郎の悲哀」を描く物語~
この桜華楼では普段めったにお目にかかれないような遊戯が繰り広げられている。
そのため値段も法外で、かなりの身分の人間しか入れない。
そんな遊郭で働く女達は皆、心の中に働かざるを得ない理由を秘めていた。
望まぬ男との関係。
しかしそれを受け入れなければならない矛盾。
良心と現実との間でゆれる彼女たちの心はいったい何処へ辿り着くのだろうか……。
★感想
物語の始まりはこずえは漁師の大元であったのだが自然災害にて大損害を受け借金して、こずえが遊郭で働き借金を返すという始まりである。
そして、このこずえには好きな人がいてその相手から結婚を申し込まれた直後に遊郭で働くことになるのであった。
結局終わり方としては後味の悪いものが多かった。
幸せになるエンドは用意されていなかったに思う。
この遊郭で働く人達は暗い過去を持ってておりそれと向き合いながらここで働いていた。
働く女性たちは最初の方は仲良く働いていたもののあることをきっかけにギクシャクし始め、限界だった精神が崩壊するものが多かったように思う。
何となく結末は見えなくはなかったもののなかなか来るものがあった。
まぁまぁ憂鬱になれる作品でありました。