エゴと後悔のジレンマ
ここは全寮制の男子校。
異性がいなく恋愛事が起こらない学生生活に暇を持て余したオレ【末嶋淳太】は、最近友達の【水泉杏理】がハマっているという『乙女ゲー厶』を薦められる。
オレはゲームをプレイし、その中の攻略キャラがクラスメイトの【葛城渉】に瓜二つだということに気がついた。
「もしかしたら、アイツのことを乙女ゲームみたいに攻略できるんじゃね?」
暇つぶしで乙女ゲー厶を元に葛城を攻略してみることに……。
「君のことが好きなんだ!」
面白半分で始めた攻略は成功してしまい、彼から告白された。
「何、男に告白してんだよ」
本気なわけない、これは冗談で終わると思っていた。
しかし……
「愛には、同性なんて関係ないんだよ」
オレはどうやら取り返しのつかない失態を犯してしまったらしい。
ーこの後、オレは彼からの愛に苦しめられることになる。
★感想
今回はBLゲーの感想となります。
話としては結構王道なプロットで軽い気持ちで(遊び半分で)ゲームキャラに似てるクラスメイトの葛城にゲームと同じように攻略をして、ほんとに告白されてしまう。
昔から主人公の淳太のことが好きらしく告白し、両思いと思いこみ色々と迫ってくる。
けれど淳太はそういう気持ちがないと伝えるも葛城には伝わらずかなり困った事態に。
そして困りに困り、親友の杏理に相談するもかなり怒ってしまい友人関係にもヒビが入る。
後に怒る理由がわかる訳ですが、淳太が葛城に迫られて同性から迫られてキモイとかそういったことを言ったことで怒ったとのこと。
そんな中、放課後の教室にて無理やり大人のおもちゃを使い無理やり犯されてしまうが運悪く杏理とクラスメイトが入ってきてしまい、ロッカー内に淳太は隠されるが物音でバレてしまう。
そしてなんやかんやあり葛城が杏理に淳太を幻滅しないでこれからも仲良くなって欲しいと頼み元通りの関係になる。
そしてこの頃から淳太は少しずつ葛城に惹かれていき、最終的には付き合うというもの。
このゲームでハッとしたのは愛にはどういう形でもあるということ。
今でこそ認知はされてきてるものの未だに奇異な目で見られることも少なくないと思う。
個人的には恋愛はどのような形もありだとは思ってるがいざ同性から真剣に告白されたらどう答えるかと思うとちょっと複雑な気持ちにもなった。
とはいえ、今回の葛城はちょっと思い込みが激しいのは怖かった……
が、もともとは優しい人であるのでそこさえなければと思った。
淳太も暇つぶしで(更に恋心があるとは知らない)やったのも多少責任はあるとはいえ、無理に同性から迫られるのは怖いという気持ちも分からなくはなかった。(異性から無理に迫られても怖いか)
でも最終的にそこら辺をしっかり話し合え、お互いの気持ちの変化などに気づきしっかりお互い愛し合えたのは良かったと俺は思う。
そういった意味でもいいゲームだったなと思いました!