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エロゲは酒の如し

エロゲ、美少女ゲー、ノベルゲーの感想書きます

灰被り姫の憂鬱


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★あらすじ

校庭にある不自然な高い鉄棒。

縊られて吊り下がってるのは青白い死体。

そこは不思議な場所。

脱走すれば処刑される一種の監獄。

夏。灰被り姫の季節。

灰被り姫の儀式。

クラスの女子を1人、灰被り姫に選出し、陵辱と辱めを与える。

それは執行委員になるための試練。

執行委員は学園を支配する。

今年もまたその季節がやってた。

僕のクラスでも灰被り姫が選出される。

桜子。

去年の灰被り姫。

僕を愛する桜子。

そして同時に僕を殺したがってる。

夏。灰被り姫の季節。

 

【舞台】

深い森の中にある閉ざされた学園を舞台にこの世界にまつわる謎が一つ一つ解き明かされていきます。

この学園は全寮制ですが、学校の敷地から1歩でも出た場合、脱走と見なされ処刑されるという、一種の監獄のような場所です。

学園の秩序を維持する執行委員会は、処刑の権限をはじめとする強い権力を持っておりそこに所属する執行委員は毎年夏、『灰被り姫』という儀式によって選出されます。

また、この時灰被り姫に選ばれた女子はクラス全員から辱めを受け、その儀式に耐えた者だけが執行委員となります。

しかし、あまりに過酷な儀式のため二灰被り姫に起因した数々の悲劇が起こっていきます。

 

 

★感想

まずは人物紹介


【 灰被り姫の候補 】
 ■須磨翠璃(すま みどり)
 高飛車な性格の美人 。絵を描く以外に興味無しという芸術家肌なのでクラスメートから疎まれている。
 甲斐をモデルに使いたがっている。

 

 ■七重五月(ななえ さつき)
 おとなしい目立たない女の子。 背はちょっと低め。自ら灰被り姫に立候補するが、その真意は明かされていない。
 茉莉の主催する読書会のメンバー。

 

 ■御堂絵梨(みどう えり)
 優等生。 美少女。 クラスメイトたちの信頼も厚い。
 音楽室でピアノの練習に励んでいる。 甲斐の弾くピアノが好き。

 

 

【 灰被り姫の推薦人 】
 ■江頭雅夫(えがしら まさお)
 翠璃の推薦人 。翠璃を儀式中にヤリ殺してしまおうと計画中。 両刀デブ。

 

 ■森末茉莉(もりすえ まり)
 五月の推薦人。 図書室の司書 。普段は気だるい感じ。 読書会を主宰。
 
■匂坂流奈(さきさか るな)
 絵梨の推薦人。 派手な感じ。 気が強い。
 絵梨を灰被り姫にする為、クラスメートたちに身体を使って買収を仕掛けている。

 

 

【 読書会のメンバー 】
■愛美(まなみ)

■実夏(みか)

■佐奈(さな)

■志摩(しま)

 

【 執行委員 】
 ■柏木桜子(かしわぎ さくらこ)
 気は強い。 甲斐とかつて恋人未満な関係にあったが、灰被り姫に選ばれてからは性格が一変する。
 甲斐を深く愛しつつも、同時に自らの手で殺すことを願っている。

 

 ■如月小夜(きさらぎ さよ)
 去年のクラス担当。 先輩なのに幼い雰囲気。 一見、無邪気に見えるが邪悪。
 去年の灰被り姫の儀式で桜子を指名した張本人。

 

 ■鈴掛沙希(すずかけ さき)
 執行委員会の副委員長で実質的なリーダー。 綺麗だが冷たい感じ。

 

【 隔離病棟の入院患者 】
 ■舞子(まいこ)
 その姿とは裏腹に甲斐よりずっと年上らしい。 でも、甲斐のことはおにいちゃんと呼ぶ。
 たまにひとりで散歩に出かける。 お友達であるたくさんのヌイグルミと暮らしている。

 ■亜理紗(ありさ
 眠り姫。 ずっと眠り続けている。いたづらOKだそうな。

 

【 その他 】
 ■村瀬麻耶(むらせ まや)
 去年のクラスメイト。 現在は隣のクラス。 成績が悪い。
 甲斐に見て貰いながら、試験に備えて猛勉強中。

 ■藤枝葉月(ふじえ はづき)
 物理担当。 去年の担任。 落ち着いた清楚な感じ 。お嬢様系。
 甲斐とは以前から関係を持っていた。

 ■浦澤雨音(うらさわ あまね)
 現在の担任。 拳が先に出るタイプ。

 ■阿形美帆(あがた みほ)
 医師。 注射が先に出るタイプ。

 

となっております。

 

 

この物語は読み進めていけば謎は分かるところもありますが、謎のまま終わるところもあると言った感じでしょうか。

 

・この学園はどこにあるのか


・ここにいる生徒達は、何処から、どういう理由又は基準で選ばれたのか


・どうやってここまで来たか、そしてどうして記憶に細工をされているのか


・学園というカテゴリである以上“卒業”という概念もあると思われるが、その対象となった存在はどうなっていくのか


・執行委員の権限はともかく、それらを実質的に統べる存在は何か(マザーや教師達や、一部エンドでの主人公)

 

・灰被り姫の儀式を続けている理由

 

この辺りでしょうか。

 それ以外については各エンドを見ていけば小出しにネタが分かっていく感じでありました。

設定なんかも中々他の作品には見られないようなものでもあったので個人的には中々にGoodでした。

 

最初の方はほんとに謎が多く、その全容が分からないだけに謎に満ちた怖さというものが感じられました。

 

どうやら今回の灰被り姫の儀式は去年の儀式が失敗したこと(桜子を死なせてしまった)による歪みが生じてるせいで色々イレギュラーが起きているそう。

それをマザー達は一旦この執行委員達をリセットさせようとしていた模様。

主人公もその1パーツであった。

結局それはマザーの思うようにリセットはされた。

 

 

この狂った学園内で結局は(読んでいけば分かるのですが)去年の灰被り姫てあった桜子はその最中に亡くなってしまい、急遽代役的なのを作ったわけです。

なので現在の執行委員の桜子は本当の桜子ではありません。

そして、主人公は桜子のことを愛しておりました。

この灰被り姫で選ばれ、亡くなってしまった桜子を本当の意味で解放させてあげる純愛物語のようにも個人的には映りました。

 

この物語の設定でも主人公が天使だと言うのが分かるのですが、愛していた人を導いてあげたという点でもホントの天使だったのかなとも感じております。

 

そういった意味でも面白い作品でした