はっちゃけあやよさんA-1-2-3 感想
平成元年……。
今と同じで、年の越せないハード社が突発的にリリースしたのが第1作である『はっちゃけあやよさん』である。
この時点で、当作品がロングランシリーズになろうと、誰が予想し得たであろうか。
ゲーム性皆無というコンセプトは世紀末の今となっては当たり前だが、この頃としては、異端であった。
とにかく動くということのみがウリのソフトだった。
なんとか年を越したハード社はまたもや年越しができないという危機に晒されていた。仕方ないので性懲りもなく『はっちゃけあやよさん2~いけないホリデイ~』の制作に取り掛かる。
言うまでもなく「1」の好セールスに気を良くした当然の結論である。
あやよさんのお友達として設定されたトモコさんが登場した事でボリュームとH度アップに力を入れる……と制作当時の企画書に書いてあった。
ここまで来たら「3」が制作されないのは変であろうという間違った理由で『はっちゃけあやよさん3~私、逝っちゃったんです~』の制作が開始された。
「最高のドット技術で女体を表現したい!」というドット打ちの名誉と「PC-9801(当時主流だったコンピュータ)の限界を超えた作品を提示したい!」というプログラマーの熱望により、大袈裟な制作期間を掛けてのリリースとなった。
……こうして伝説は動き始めた。のか?
★感想
まずは1と2はほんとにすぐ終わってしまう。
3はそれよりは少し長い。
まず驚いたのがアニメーションがあったこと。
今の時代で考えればアニメーションはついてても不思議ではないがWindowsより前のパソコン(PC9801とPC-8801とX68000)でと考えるとほんとにオドロキであった。
1のお話はおもちゃ屋さんで働いてるあやよにバイトの子が水鉄砲かおもちゃの手錠でイタズラしHをする。
これで終わる。
2はトモコという友人が出てきており、遊びに行くのだが遊びに行く場所が
・エッチな映画を見に行く
・エッチな靴屋に行く
・エッチな本屋に行く
である。
映画と本屋は分かるが「エッチな靴屋ってなんやねん……」と心の中で思ったりなかったり……
結局全部行くのだが行くとこ行くとこでエッチをするわけです。
あと、街中で話す人と会話が噛み合わないのが絶妙にツボでした。
ちなみにエッチな靴屋ではあやよが店員とHするんですが5万の靴を500円に値切ろうとしたことがきっかけでホントに500円で買ったらしい……
そして3である。
トモコと共に閻魔に裁かれる。
その時に閻魔から「おもちゃの水鉄砲で服濡らされたり、靴屋で値切ったりしただろ〜」と言われYESかNoで地獄か天国に分かれる。
千手観音やら不動明王やらとやるんかと思いこれまたツボでした……。
あと3はかなり絵が綺麗になってました。
こんな感じで短かったもののなんか好きだと言える作品の一つだったと思います