"wqmkcceGsU09MueYTezG29GolSKGyG2tpwieylJxMzE

エロゲは酒の如し

エロゲ、美少女ゲー、ノベルゲーの感想書きます

赤線街路~昭和33年の初雪~ 感想

 


f:id:eroge777:20200611054027j:image

今に続く時代があった。
-時代を生きた街があった。


終戦から10年を経た昭和33年、赤茶けた夕日に照らされた
煙突の街ー東京。
かつてそこには、“恋をすることを禁じられた街”があった。


その特別地域は、警察の地図に赤い線で記されていた事から「赤線」と呼ばれ、人々の欲望と侮蔑を一手に引き受けていた。


窓の外まで漏れでる嬌声と罵声……
そんな喧騒の中、古びたオート三輪を駆る1人の少年がいた。


まだ幼さの残る彼の目に映る艶街と、そこにいた人々の生き様、昭和30年代という空気を描いたノスタルジック恋愛AVG


昭和33年。僕はーこの街で大人になった。


★感想


 面白かった。
主人公は赤線に売られた母を取り戻すべく赤線の玉柳にいく。
そこで薫屋の人達に拾われそこを拠点に母を探すことになる。


 主人公自体、まだ子供な部分があり自分の正義を貫いている。
ここが世間知らずのワガママな子供な印象を受けて苦手な方もいたのではと思うが個人的には問題はなかった。


 薫屋で過ごすにつれて主人公は少しずつではあるが大人になっていく。(精神的に)


 薫屋で働く各々の想いと、赤線が無くなったあとどう過ごすか、この商売への思いや葛藤などが描かれていてかつ、昭和初期の善い雰囲気もあっていい雰囲気であった。


 お話も皆それぞれ前を向いて歩いていく様やみなが支え合っていく様が胸に刺さりいい作品だなと思った。


 結局母は見つけられたものの理由があり連れ戻すことは出来なかったが連れ戻さない主人公の思いなどが描かれ成長するさまも見れてよかったなと。


 個別ルートでも他のヒロイン達と被る話はあるもののどのヒロインも薫屋で働き、主人公と出会い共にし、問題をくぐり抜け赤戦がなくなる時にはヒロインも主人公も大なり小なり成長し、街も俺から発展していく。
 苦しい環境でも意思というのは大事だと思うのと成長はいつでもするものだなと思いました。

 


冬の時期にまたやりたい作品でした。